Workers "Round Collar Shirt, Poplin, Poplin, Beige"
7 月、まだまだ夏。時期に合う、薄手・3オンス系シャツからスタート。
春・夏・秋、3 シーズンシャツ。真冬はちょっと寒い。 と言いながら、家族は真冬もこのシリーズ、バンドカラーを着て上にセーターやカーディガンで仕事してます。
型紙ベースは最近作っているBand Collar Shirt。フロント裾がラウンドして、クラシックな雰囲気。丈は76-7 センチほ どで長すぎない。出しても入れても着られる丈。襟が今期はRound Collar。台襟は低く、バンドカラーと同じものでそ こに丸襟を取り付けました。この「台襟低め」がポイント。夏に着られるシャツなので、あまり首回りが覆い隠されると暑い。だから、台襟が低め。個人的にも、あまりに台襟が高くて、 前のボタンが二個あったり、羽襟が長い「デザイン過多」なシャツは好みでない。かといって、一時期流行ったやたらと小さい羽襟も今は違う。こういう、自分自身の微妙な好みや、感じる時代性。それらを最終的に「寸法」「パターン」に 落とし込んで製品を企画しています。
無地は生地染ポプリン。タッターソールとストライプは糸染。厚みはほぼ同じ3オンスほど。ただ、ほぼ同じ厚みでも触った風合いが生地染はちょっと固く、糸染の方が柔らかい。生地の仕上げでどうとでも変えられる部分ですが、同じような打ち込み・仕上げをすると「生地染>糸染>トップ(綿)染め」の順で手触りに固さが出るように私は感じます。生地値が抑えられた分、オックスに比べて買いやすい価格。WORKERSの価格は単純にかかったコスト反映してます。
製品はNW・洗い無しで納品。通常の洗濯・天日干しであれば縮みはごくわずか。

台襟はBand Collarと同じ低い・細い台襟。そこにラウンドカラーをとりつけています。なので、ネクタイをするならよほど細いネクタイでないと無理。WORKERSのニットタイがぎりぎり。ただ、このシャツはネクタイしてより、写真のようにタイ無でカジュアルシャツのほうが似合います。

スプリットヨーク+真ん中には最近使っているフランスの息吹を感じるネーム。

左胸ポケット。ドレスシャツ的にはポケットなしなのですが、実用性を考えて。

フロント一番下の始末。もともと、イギリスのミリタリー?らしきシャツでこの始末を見つけて再現しています。いわゆる「クラシックなシャツはフロントの裾部分が丸みがあって、下着の代わりに」云々というデザイン。理由は本当かわかりませんが、確かにクラシックなシャツでは見るデザイン・始末。

袖口はタック入り。参考にしたオリジナルはフレンチカフでしたが、そこは使い勝手を考えて、通常のカフスに変更しています。

脇はマチ+ほつれ止め閂始末。いわゆるふる〜いシャツの仕様。先に裾を始末してから脇を縫う。2010年ごろ、皆、やっきになってこの仕様をやってました。あの人たちはどこへ行ったのか?今でもちゃんとやってるのはEGぐらいです。やっぱり、一本筋が通っているブランドは時代に合わせるだけでなく、やることはやるのです。

フロントの一番下、丸みがあり、左右の重なりがあります。これが下着替わり?とか言われますが、怪しいです。デザインと、シャツをタックインしたときに託しあがっても、フロントの重なりが開いてしまわないようにというだけな気がします。

背面は左右にプリーツ。WORKERSの定番、Modified BDがセンタープリーツなので、デザインを変えています。機能は「落ちすぎない肩」に「体を動かしたときに突っ張らない、ゆったりした身頃」を合体させるためのもの。それが、センターでも、サイドでも、機能としては同じ。
素材 3オンス・コットン100%・ポプリン
附属 樹脂ボタン
縫製 ポリエステルスパン糸
MADE IN JAPAN
サイズ15.5 肩幅45.0cm 身幅59.0cm 着丈78.0cm 袖丈64.0cm
サイズ16.5 肩幅47.0cm 身幅61.0cm 着丈81.0cm 袖丈65.0cm
Workers
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。